こんばんは。タイで仕事を探して働くために必要なことについて、僕の体験をもとにまとめてみます。
こんな方におすすめ
- タイで働くにはどうすれば良いの?
- 日本語しか出来ないけど大丈夫?
- どんなスキルが必要なの?
こんな疑問を解決していきます。
僕は、現在タイで現地採用として働いています。
そんな僕が実際に経験したタイで就職するための手段や、タイでの仕事の内容などをまとめていきたいと思います。
タイで働くためには?
タイで働く人のタイプは、大きく分けて2つあります。
日本からタイに派遣される駐在員と、タイ現地で採用される現地採用です。
タイで駐在員として働きたい人も、タイで現地採用として働きたい人も、
先ずは日本でタイ駐在案件を探すのが、条件的に一番良いと僕は思います。
理由は駐在員の待遇が比較的厚遇されているのに対し、現地採用の待遇はピンからキリまであるからです。
ただタイが好きというだけで何も考えず現地採用を選択してしまうと、結局長続きせずに日本に帰ることになってしまいます。
実際僕もそう言った人たちをたくさん見て来ています。
僕は運良くタイで働く事が出来ています。
今回はそのあたりについて、まとめていきたいと思います。
タイで仕事を探す方法
タイで仕事を探す場合、人材会社に登録して紹介してもらう方法と、自分で探す方法があります。
人材紹介会社に登録する
タイで仕事を探す方法として、まず思いつくのがこの方法です。
タイにある人材紹介会社に登録して、求人案件を紹介してもらう方法です。
人材紹介会社のメリット
・求人案件が多い。
・エージェントから色々とアドバイスがもらえる。
人材紹介会社のデメリット
・紹介手数料がかかるので企業側が採用に慎重になる。
*手数料は採用する企業側に請求されるため、企業の人材採用コストが高くなります。
人材紹介会社で仕事を探す流れ
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1インターネット経由でサイトに登録する
まず人材紹介会社に登録します。
人材紹介会社のサイト内で、必要事項を入力して登録します。
人材紹介会社は「タイ 仕事探し」「タイ 人材紹介会社」などで検索すると、たくさん出てくると思います。
その中から選ぶと良いと思います。
ちなみに僕が当時登録したのは、JACリクルートメントとパーソネルコンサルタントになります。
それ以外でも、RGFリクルートやアデコ、パソナといった有名どころもあります。
それぞれの人材紹介会社の大きな違いは、取り扱っている案件の数や種類になります。
人材紹介会社を選ぶ際は、可能であれば複数の会社に登録しておくと良いと思います。
複数の会社に登録しておく事で、色々な案件を比較する事が出来ます。
また求人に関しては、求人を依頼する採用担当者の好みや付き合いなどによって、依頼する会社が決まっていたりします。
1社だけしか登録していないと出てこない案件もありますので、2~3社登録することをお勧めします。
タイの求人検索はこちら
ちなみに人材紹介会社のほとんどは、タイ現地に拠点を構えています。
また日本人だけでなくタイ人の案件も取り扱っていますので、もし今後採用する立場になった場合にお付き合い出来るかも知れません。
step
2人材紹介会社の担当者と面接
サイトに登録すると、人材紹介会社の担当者から連絡が来て面接の日時を決めます。
僕が面接をした時は、バンコクの人材会社のオフィスを訪問し担当者と面接を行いました。
もし日本から面接を希望する場合は、スカイプなどウェブを通して面接が可能だと思います。
面接の内容=応募者情報の確認
・履歴書の内容について確認
・希望する条件の確認(給与や勤務体系・福利厚生など)
・語学レベルの確認
といったところです。
面接の際に聞かれた内容は、求人企業向けの応募者情報に掲載される情報になります。
自分の希望条件やアピールポイントなどは、明確にしておくと良いと思います。
あと面接の際に、語学レベルの確認のため英語とタイ語で自己紹介をさせられる場合もあります。
企業との面接時にも同様の確認があったりしますので、事前に練習しておくことをおすすめします。
語学レベルは応募者情報の欄に、日常会話レベルとかビジネスレベルとかに分類されて掲載されます。
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3求人案件の紹介
面接が完了すると、その日もしくは後日に希望条件にマッチする募集案件を紹介してくれます。
紹介された案件の中から、自分の希望に沿った案件があれば人材紹介会社にお願いして応募してもらいます。
求人企業側が応募書類を確認し、興味があれば面接に進むと言った感じです。
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4企業との面接
先方の書類審査を通過すると、次は面接に進みます。
会社によっては1次面接だけで合否が決まるところもあれば、2次3次面接まであるところもあります。
あとは採用まで、以下を繰り返す感じです。
・求人案件が紹介される
・紹介された案件の中で、気に入った案件があれば人材紹介会社に伝える
・人材紹介会社から該当の企業へ応募する(応募者情報が送付される)
・企業にて書類審査
・書類審査にパスする
・企業との面接
参考
人材紹介会社の手数料
人材紹介会社を通して就職が決まった場合、求人を依頼した会社は人材紹介会社に手数料を支払います。
(成功報酬)
手数料の目安として、年収の20~30%ほどが相場と言われています。
例えば、日本人の最低給与5万バーツで採用が決まった場合、年収60万バーツとなります。
この場合採用する会社が人材紹介会社に支払う手数料30%は、18万バーツ(約60万円)になります。
管理職クラスで月給10万バーツであれば、手数料は36万バーツ(約121万円)の計算です。
※人材紹介会社によって手数料の計算方法はそれぞれ違います。
あくまで手数料のイメージとして参考にしていただけると助かります^^
※その他、紹介した人材が途中で辞めてしまった場合など、手数料返金や次回手数料無料などのサービスがあったりもします。
考え方にもよりますが、採用する企業側にとって決して安い金額ではないと思います。
ちなみに人材紹介会社を通じてタイ人を採用する場合も、同様に年収の10~20%ほどが手数料として採用する企業側に請求されます。
人材紹介会社を利用するメリットは、なんといっても案件の多さです。
採用する企業側にとっても応募する希望者側にとっても、どちらにもメリットがあります。
ただし手数料の高さを考えると、企業側は採用に慎重にならざるを得ません。
企業の採用条件にマッチする人材であれば必要経費として考えられますが、逆に手数料を払ってまでとりあえず採用して様子を見ようとはならないからです。
結局僕の場合、案件はコンスタントに紹介してもらえましたが、人材紹介会社を通じての採用には至りませんでした。
僕の場合は、僕自身のスキルや経歴が企業側の戦略に合ってなかったのかも知れません。
自分で仕事を探す
僕が実際にタイで就職出来たのは、この方法になります。
フリーペーパーやインターネットから、求人案件を見つけて応募する方法です。
自分で探すメリット
・企業側の採用コストが抑えられるため、採用される可能性が上がる。
自分で探すデメリット
・求人案件を自分で探す必要があるため、時間と労力がかかる。
・中には待遇の悪い案件などが紛れ込んでいる。
求人案件数は人材紹介会社に比べると少ないですが、仲介手数料がかからないので採用する会社としても採用しやすいのではないかと思います。
ただ、中には就労ビザが支給されなかったり、外国人の最低賃金以下の給与での募集などがあったりします。
僕の場合は、日系のスーパーや飲食店にある無料の情報誌を定期的に収集し情報を得ていました。
タイ語学校なんかにも同様のフリーペーパーが置かれていたりします。
僕は最初はどれも胡散臭い案件ばかりに見えて、なかなか応募する気になれませんでした。
最初はなんとなく比較のために、どんな求人があるのかを興味本位で見ていましたね。
最終的にはその中の良さそうな会社に連絡を取り、面接を経て採用してもらう事が出来ました。
ちなみに、フリーペーパーを毎週のように見ていると色々な傾向が見えてきます。
中には毎回同じ求人を出している企業もいますし、1回しか見なかった求人案件もあります。
人材紹介会社に登録するのと合わせて、こういった情報誌も活用してみると良いと思います。
参考まで
僕の知り合いで、タイにある会社に電話をかけまくって採用された方がいます。
その方は会社の代表電話番号に電話をかけて、現在募集しているかどうか聞いたそうです。
その人が採用された会社では、前任者が転職して欠員が出たタイミングだったため
お互いにタイミングが良かったということでした。
稀な例だと思いますが、参考まで。
知人・友人からの紹介
タイで仕事を探すには、この方法が1番良いと言われています。
理由は、採用する側と採用される側のリスクが少ないからです。
この方法は、主にタイでの転職活動の場合に当てはまります。
タイに来て初めて仕事を探すという人には、少しハードルが高いかも知れません。
タイに来て間もない時は、いったん学校やサークルなど日本人コミュニティに参加するのが良いかも知れませんね。
知人・友人からの紹介のメリット
・採用する側は、ある程度キャリア(信用)のある人物を採用出来る。
・採用される側は、転職後の仕事をイメージしやすい。
知人・友人からの紹介のデメリット
・デメリットは特になさそうですが、お互いに良い面しか見えていない可能性もあるので交渉は慎重にする必要があると思います。
それに僕自身、「仕事が出来る」と「人柄が良い」は、仕事をする上であまり関係ないと感じています。
いずれにしろタイで仕事を探す上では、色々な人とお付き合いをしておいたほうが良いのかも知れません。
ただし出会う場所によっては、日本人を食い物にしている詐欺師のような人達も実際タイにはいますので十分注意して下さい。
就職が決まってからの話
試用期間は119日間
タイでの試用期間は119日間です。(約4ヶ月間)
タイで採用された場合、試用期間を経て本採用になります。
日本では試用期間は形式的なものと思われがちですが、タイでは試用期間をパス出来ない人が少なからずいます。(タイ人日本人とも)
仕事の内容での評価もそうですが、勤怠やタイ人上司の評価も参考にされたりします。
実際に僕の会社でも、日本人の現地採用で試用期間をパス出来なかった人が何人かいます。
ある方は会社が募集していた職種に対して知識や経験が無かったが、何とか採用されたかったためウソをついて採用に至ったという事でした。
結果、知識もないので期待されていた業務が出来ませんでした。
こういった場合、当然採用した会社側にも責任がありますが、このまま雇用を続けるわけにもいかず試用期間で終了となってしまいました。
専門の知識や経験が必要な職種の場合、面接をパス出来ても試用期間で落とされてしまう事があります。
特に管理職での採用の場合は、人をマネジメントしてきた経験がないと苦労すると思います。
企業は問題を解決するために人を探しています。
企業が求めているピンポイントの課題をクリアできれば、その後はある程度自分の好きなように仕事を進めていく事が出来ると思います。
タイで仕事をするうえで必要なもの
前提として
タイで外国人が仕事をする上で、タイ人の雇用機会を奪わない事が前提になります。
外国人に求められているのは、タイの発展のために必要なスキルという事になります。
学歴と職歴
職種にもよりますが、一般的に大学卒業と同等の学歴が望ましいようです。
高卒だとワークパーミットの許可が下りなかったり、下りるまで時間がかかったりすることもあるようです。
また、日本で働いた期間・経験も必要です。
僕の知り合いで年齢が20代で日本での就労経験が少ないため、労働許可証が発行されなかった人もいます。
逆に別の知り合いの駐在員の方は、高卒でも全然問題ありませんでした。
彼の場合は技術職で勤務年数も長かったためため、特に問題なかったのかと思います。
また会社の規模も影響があるのかも知れません。
メモ
タイに滞在する為にはVISAが必要
タイで働くためにはワークパーミットが必要
上記の通り、VISA・ワークパーミットを支給するのは採用する会社の義務となっています。
よく求人欄に「VISA・ワークパーミット支給」と書かれていたりしますが、僕なんかは逆に怪しいと思ってしまいます。
怪しいと思う理由は、わざわざ記載する必要がないからです。
VISAやワークパーミットを支給しないで働かせるような会社もあるので、わざと記載しているのかも知れませんが…。
参考:僕が希望していた条件
給料 80,000バーツ/月(約268,000円)
ボーナス あれば尚良し
僕はタイで生活する上で、月に7~8万バーツは必要だと考えました。
もちろん、いざという時の蓄え(貯金)も含んで考えています。
ただ給料は最初は希望より低くても、後々昇給する可能性があれば良しとしていました。
休日 年間100日以上
週休2日(土日)
土曜出勤 毎週はイヤ たまになら可
今思うと休みは重要です^^;
通勤送迎
郊外の工場勤務の場合、自力で通うのはほぼ不可能です。
会社の送迎が必要になります。
もしあれば、尚良いと思われるもの
医療保険
タイで日本人御用達の病院を受診する場合、タイの社会保険では不十分です。
僕はタイで入院や手術をしていますが、その時は医療保険でほとんどカバーする事が出来ました。
逆に医療保険がないと破産していたかも知れません。
会社が加入してくれるのが一番ですが、個人でも加入することは可能です。
一時帰国のエアチケット
現地採用だとなかなか無い条件ですが、あったらラッキーです。
昇給
タイ人は毎年昇給がありますが、日本人は除外の会社もあったりします。
プロビデントファンド
タイの退職金積立制度です。
自己負担50%、会社負担50%で、毎月給料から引かれて積立られます。
会社負担分もあるので、現地採用には秘密にしている会社もあるかも知れません。
社宅制度・家賃補助
駐在員の場合、家賃など住居費用は会社が負担してくれます。
一般的に現地採用の場合は、家賃などの住居費は自己負担になります。
ただ、会社によっては家賃補助があるところもあります。
教育費
お子さんがいる場合の、日本人学校でかかる費用の補助です。
授業料や入学金その他。結構な金額がかかります。
駐在員の家庭では会社から支給されている所がほとんどだと思いますが、現地採用では稀です。
医療費補助
病院代を会社が負担してくれるところもあります。
だいたい月いくらまでとか金額が設定されています。
その他(交通費・疾病休暇など)
基本的にタイ人に与えられている権利は、現地採用の日本人でも使用する事が出来ます。
ただ会社によっては現地採用には特に詳しく説明しない、もしくは担当の日本人もよく分かっていないと言ったことがよくあります。
面接時の採用条件以外でも意外なメリットがあったりするので、就職後にタイ人から情報を得るのが良いと思います。
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タイでの仕事の内容 求められるスキル
人を動かすスキル
日本では部署や担当ごとに仕事が分担されていて、やる事がある程度決まっていたとします。
タイでは一応部署ごとに管轄はあるけど、日本人は基本何でもやらないといけないような感じです。
また、規模が小さい会社だと、日本人は現地社長と自分だけみたいなところもあります。
さらには、日本人が自分だけというところもあります。
基本全て自分でやらなければならないため、タイ人を使う事が出来ないと詰みます。
また、マネジメント経験のない一般の社員や作業者が、タイに赴任してきて管理職として働く。
駐在員の中にはそんな方達もいます。
現地採用でも管理職としてのスキルがあれば、逆にチャンスだと思いますし現実にそう感じています。
求められる職種
やはり技術職が求められています。
その次は、マネジメントの経験だと思います。
今までの経歴に沿ったスキルと経験が、企業の募集要綱とマッチするかどうかです。
語学力
タイ語は話せるに越したことはありませんが、タイ語+αでタイでの勤務経験が重視されると思います。
タイ語を使って仕事をした経験があれば有利だと思います。
ただ、採用されやすい語学力だけで考えると、僕の経験上、英語の方が有利なような気がします。
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おまけ
僕のように大した経歴もない人はどうすべきか?
僕は学生時代から、人並みにはなんでも出来ると思っていました。
ですので、タイで就職する際も、入社すればなんとかなると思っていました。
でもそれはアルバイトレベルの話なんですよね。
今思うと僕はタイで働く事が出来て、本当にラッキーだったと思います。
タイで仕事を探す場合、僕のようなタイプの人は入社までが大変です。
理由は企業の求人に対して、アピール出来るこれといったスキルがないからです。
タイで必要とされているのは、知識と経験です。
実際僕には、浅く広く程度の知識しかありませんでした。
そんなタイプの人はまず、
・今いる日本人のサポート役とか
・日系の会社専門のルート営業とか
・日本人専門のサービス業とか
を選ぶと採用されやすいのかなと思います。
上記のような役割の仕事は、コミュニケーション能力に長けていればなんとかなると思います。
僕のようなタイプの人は、なんとか採用までこぎつけてそこからステップアップするしかない。
その都度努力して勉強して、タイでの経験を積んでステップアップする事が必要だと思います。
ただタイで仕事をし続けることは、思ったよりも簡単ではありません。
自分で条件を決めて、その条件以下では働かないと決めることも大切だと思います。
まとめ
タイで就職する方法についてまとめてみました。
いかがでしたでしょうか?
僕がタイで就職活動を始めた頃は、自分のスキルの無さに絶望しました。
正直、入社してしまえばなんとかなると思っていたのですが、入社までのハードルが高かったです。
僕は一応大学を卒業していますが、それだけだと書類選考ですら通過するのもままなりませんでした。
現在、僕はタイで就職できて本当によかったと思っています。
運が良かったのはもちろんですが、良い会社・良い上司に巡り合ったと思います。
もちろん苦労もしましたし、現在も努力をし続けています。
タイはご飯は美味しいし、寒い季節がないし。
何より花粉症がないのが最高です^^
これからタイで働こうと考えている人の参考になれば嬉しいです。
ではまた。
※2021年7月17日現在:1バーツ=約3.35円
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